鉄火場 gaming room 2004 9 17
債券投資は、株式投資よりも、「ばくち」に近いと言えます。
それは、なぜかというと、こういうことです。
株式投資には、PERやPBRという投資指標があり、
こういう指標で、株価が、割安か、割高かを判断できます。
また、チャートという株価の値動きを表示するグラフがあり、
このチャートで、株価が、買われすぎか、売られすぎかを判断できます。
(このグラフには、日足チャート、週足チャート、月足チャートなどがあり、
インターネットが使えれば、いつでも誰でも見ることができます)
債券投資には、こうした投資指標やチャートがありません。
ですから、「相場観」や「景気の予測」で、投資することになるのです。
しかし、こうしたものは主観的であり、競馬の予想に近いものがあります。
ですから、予想外の悪い経済指標が出ますと、債券が買われ、儲かりますが、
予想外の良い経済指標が出ますと、債券が売られ、損をします。
「国債暴落」という言葉を、本や週刊誌で見かけますが、それは、こういうことです。
国債相場には、PERやPBRなどの投資指標がありませんので、
客観的に「売られすぎ」と判断されることはなく、
投資家の不安が収まるまで暴落が続くのです。
つまり、相場が極端に動く時があるのです。
そういうわけで、債券投資は、鉄火場と言えるのです。
何に投資して儲けても自由ですが、
債券投資をする場合は、「相場観」と「経済の鋭い読み」が必要です。
株式投資で勝てる実力がなければ、債券投資で勝つことはできません。